こんにちは、かなです。
最近、よく耳にする「オーガニックコットン」
なんか良さそうとは思うんだけど、
少しお値段も高めで、本当の良さもいまいちわからない。
興味はあるけど、ちゃんとした知識があるのかわからない。
使ってみたいけど、デメリットも聞くし・・・
ずばり、オーガニックコットンは何がいいの?
様々な疑問があると思います。
そこで、オーガニックコットンについてシリーズで
書いてみたいと思います。
オーガニックとは?
オーガニックとは有機と同じ意味を表します。
アメリカで1990年に「有機食品生産法」が制定されて、
1、過去3年間に合成化学物質を含め、禁止物質を使用しない耕地で生産された農産物であること。
2、農薬や化学肥料などの合成化学物質を使用しないで、生産された農産物であること。
1は耕地(=農地)について決められています。
2はその農産物そのもの、栽培方法について決められています。
この1と2の両方に合格しないと、オーガニックとは名乗っていけないことになっています。
国際的には、平成11年に「有機生産食品の生産、加工、表示及び販売に係るガイドライン」が採択されました。
日本では同年にJAS法に基づき、有機農産物やその加工品に関する日本農林規格が制定されました。
スポンサーリンク
コットン(綿)栽培では
1990年代には農薬使用が最大になり、
殺虫剤などは世界の使用量の20数%が綿の栽培に使われていました。
その後、使用量は減らされてきました。
それでも2008年の段階で、殺虫剤は15.7%、
殺虫剤をはじめ落葉剤・除草剤などの農薬全体としては、6.8%を占めています。
このように、普通の綿花栽培では、多くの化学肥料と農薬が使われています。
農薬は害虫駆除・雑草の管理・防カビ・殺菌消毒・収穫前の落葉剤として使われており、
これらは国ごとに厳しい規制が設けられています。
しかし、それでも環境や農家の人たちの健康に影響を与えます。
また、過剰な化学肥料が土壌に残ると地下水も汚染されたり、
作物を育てる土壌自体の力が低下します。
スポンサーリンク
オーガニックコットンを栽培するためには
オーガニックコットンを栽培しようと決めた農家は、
基準に決められた有機肥料などで土壌の改良を行い、
禁止されている農薬などを一切使わないで、栽培を
続ける必要があります。
この畑と栽培の実際が第三者認証機関の認証を受けて、
初めて「オーガニックコットン」と表示して販売できる
綿花として認められます。
認証を受けた後でも、毎年、専門の検査員が農地を訪問して継続して基準通りに管理をしているかを
確認します。
そのため、オーガニックコットンの製品は、調べれば、いつ、どこでとれた綿を
使っているのかがわかるようになっています。
引用 https://joca.gr.jp/main/what-organic-cotton/
この写真をみてください。
上が枯葉剤を使用したコットン畑で、下が枯葉剤を使用していないコットン畑です。
私自身は「枯葉剤」と聞くと、ベトナム戦争で使われた化学兵器で、
後遺症や胎児への影響も大変大きいものというイメージがあるので、
まさか、畑に枯葉剤が使われているなんて、思いもしませんでした。
スポンサーリンク
新興国における人権問題
地下水をくみ上げることで綿の収量を増やしていますが、
地下水の枯渇が大きな問題となっています。
新興国での農業は限りなく農民の生活が犠牲になっていることもあげられます。
具体的には、遺伝子組み換えの種の使用、農薬の使用、
そして、それらを栽培を始める前に農民の借金でまかなわなければならないこと、
子供たちが学校にも行けないで労働者として農業にかり出されている、
それで成り立っている綿の栽培の現状は新興国による人権問題にもなっています。
スポンサーリンク
農業以外の分野でも
農業の部分だけではなく、それを糸にして生地にして製品にする工程においても
効率を追い求めれば 薬品に頼ることにもなりかねません。
そこで環境にダメージを与えることになります。
加工場や縫製工場などで働く人たちの環境はどうでしょうか?
昨今の物の値段を見ていると決して良いとは思えないでしょう。
スポンサーリンク
まとめ
コットンの栽培で、これほど大量の農薬、化学肥料が使われていることに
驚きました。ましてや枯葉剤までも。
>昨今の物の値段を見ていると決して良いとは思えないでしょう。
日本で言えば、100均が代表に上げられます。
「欲しいものがあったら、まず100均へ」と言えるほど、
ありとあらゆるものが売られています。
100均に対抗するために、値下げを余儀無くされる分野も多いはず。
物を安くするためには、人件費が削られます。
効率を求めれば、働く人にしわ寄せがいき、薬を使えば健康被害にも
つながりかねません。
オーガニックコットンは安心だけでなく、農家の人の安全、
製品化の過程に関わる人の安心安全、
そして、それを使う私たちにも安心安全を届けてくれるもの。
もっと、オーガニックコットンを知り、それを使っていくことが
良い循環になると思います。
こちらの記事も読まれています。
オーガニックコットンのデメリット