教師によるわいせつ行為を受け手記を書いた女児は複雑性PTSD

 

千葉市の教師による児童に対するわいせつ行為が行われたことが報道されました。

女児の手記と報道から考えられる病名と治療についてお伝えして行きます。

わいせつ行為と表現されていますが、「性的虐待」が正しい表現です。

教師によるわいせつ行為はどのように行われたのか?

この事件を担当している弁護士の村山氏はこのように話しています。

この教師はわいせつ行為を始めた2017年当初、女児の肩に手をかけたり、

あごをくすぐったりしていたが、徐々にエスカレートしてわきの下をくすぐるなどし、

2018年2月にトイレ内でのわいせつ行為に及びました。


スポンサーリンク

教師によるわいせつ行為を受けた女児の状態について

まず、女児本人の書いた手記を見てみると、

「私は××先生にセクハラ(?)をされました。

そういうことをされて、最初は遊び半分かな?と思っていたけど、

2回目もされて『こわい』と思いました。

ねれなくなったり、学校に行けなくなったりしました。

学校に行けなくなって、でも、クラスの子たちとあいたいけど、

やっぱりこわくて、行けなくて、『かなしい』なと思い始めました。」

 

2017年から複数回被害を受けた女児はその後不登校となりました。

「でも、今は、学校に少しずつ行けるようになったので、かなしいとは思わなくなりました。

それよりも、今は、そのやられたことを思い出すということの方がつらいです。

まだ、教室でべんきょうはできてないけどおくれている分をおいつかせて、

教室で、べんきょうができればいいなと思います。」

 

女児の状態をこの手記からまとめてみると、

■怖いと思うようになった。

■眠れなくなった。

■学校へいけなくなった。

■不登校になった。

■それよりも、今は、そのやられたことを思い出すということの方がつらい

 


スポンサーリンク

教師からわいせつ行為を受けた女児の病名がPTSDではないという根拠

 

この手記を書いた女児はその後PTSDと診断され、いま彼女は中学1年生だが

2,3週間に1回程度保護者同伴で保健室に登校する以外は学校に行くことができないでいます。

引用 Yahoo!ニュース

Yahoo!ニュースによると、PTSDと診断されたとのことですが、

PTSDの原因は1度の命に関わる大きなショックです。

 

この女児の様に、2017年から2018年に及び、わいせつ行為を受けている事と、

命に関わる様な大きな出来事ではなかったので、  複雑性PTSDが正しい病名です。

なぜ、素人がそこまで言い切るかと言うと、私自身が複雑性PTSDだからです。

 

複雑性PTSDは2019年にWHOで初めて認められた病名で、精神科医の中でも

まだその病気を認める人は少数です。

その為に女児の病名もPTSDとつけられたのだと思います。

 

この事件を担当する村山直弁護士は、

千葉市の学校内における性暴力防止のための有識者会議、

「子どもへの性暴力防止対策検討会」のメンバーでもある。

村山氏によると被害者の両親は2018年に発覚後学校に相談したが取り合ってもらえず、

警察に被害届を出したものの書類送検されたのは半年以上経った後だった。

結局検察の事情聴取で「女児の記憶が薄れてきている」などとして不起訴となり、

2019年1月両親は県と自治体の教育委員会、教師を相手取って民事訴訟を起こした。

引用 Yahoo!ニュース

検察の事情聴取で「女児の記憶が薄れてきている」という記述がありますが、

女児の手記の中に

「それよりも、今は、そのやられたことを思い出すということの方がつらいです」と

いう言葉があります。

 

女児はやられた事を覚えています(と言うより、フラッシュバックでしょう)。

検察の事情聴取で「女児の記憶が薄れてきている」と言うのは、事情聴取を受けた時点では、

思い出すのがあまりにも辛いので、記憶を飛ばして自分の身に起こった事では無い事に

無意識でしていただけだと思われます。(解離という状態です)


スポンサーリンク

PTSDと複雑性PTSDの治療は全く違う

先日、専門家からPTSDと複雑性PTSDの治療の違いを聞いたばかりです。

PTSDなら一つの傷なので、その傷を治せば良いとのこと。

EMDRでも1度で治ってしまう人もいるくらいです。

 

しかし、複雑性PTSDの場合は「治す」という言葉は適切では無いと言われました。

フラッシュバックというのは、リアルにわいせつ行為を受けた時の記憶が戻ってくることなので、

フラッシュバックを起こしている間は、当時の感覚に引き戻されます。

したがって、フラッシュバックを起こしながら、勉強することなど不可能です。

女児に必要なのは、安心感を取り戻すことです。

 

そして、今でも2、3週に一度しか保健室へ行くことができずにいます。

つまり、月に1度か2度しか保健室登校ができていないということです。

女児は悲しく無くなったと書いていますが、それなら何故登校できないのでしょう?

これは推測になりますが、「恐怖感」が残っているのでは無いでしょうか。

 

保健室登校しかできないと、同世代の子供同士のコミュニケーションが出来ません。

現在、月に1〜2度の保健室登校である事を考えると、健康なお子さんの様に、

毎日、教室へ登校するまでは相当な時間がかかると言えそうです。

また、現在は眠れる様になっているのでしょうか?

 

複雑性PTSDの場合の治療は、現在出来ていない(又は困難になっている)事を

一つずつ、できる様にしていくのだと教えてもらいました。

わいせつ行為を受けた女児の親御さんにお伝えしたい事

複雑性PTSDの当事者として、アドバイスとして出来ることは、

きちんと複雑性PTSDを認めている精神科医にかかることです。

PTSDの診断しか出せない精神科医では薬物療法しかできない可能性があります。

 

トラウマを普通の記憶と同じ様にして、思い出しても辛くならない治療法としてEMDRがあります。

日本にも「EMDR学会」があり、多くの資格者がいますので、慎重に選んでEMDRを受けてみる事を

お勧めしたいと思います。

 

これは親御さんにお伝えしたいのですが、複雑性PTSDの治療には時間がかかる事を

頭に入れておいていただきたいです。

親としては勉強面が気になると思いますが、第1は心のケアです。

小学校の高学年に被害に遭い、成長にとって大切な思春期だということも影響はありますので。

 

何より辛いのは、被害に遭われたご本人ですから。

 

千葉県に教育は以前から管理教育と言われてきました。

正直な所、子供に寄り添う姿勢はかなり弱いです。

千葉県の「子どもを虐待から守る」条例には学校内の性暴力が含まれないことからも

その異常さがわかると思います。

 

現在、民事訴訟中とのことですが、かなり苦戦することは考えられますので、

第1にお子さんを守ることであり、裁判で勝つためにお子さんの心をさらに傷つけない様に

なさってください。


 

タイトルとURLをコピーしました