日本でも人気のニュージーランド産高級蜂蜜「マヌカハニー」から、
発がん性が疑われ各国が使用禁止に動いている除草剤グリホサートの成分が
検出されたことがわかりました。
グリホサートの危険性と、なぜマヌカハニーにグリホサートが入ったのかを
お伝えしていきます。
マヌカハニーの需要がコロナ以降高まっている
マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの花蜜を原料として、
強い抗菌作用を持つ化合物のメチルグリオキサールを豊富に含んでいます。
こうした「食べる抗菌剤」のイメージからか、新型コロナウイルスの感染が
世界的に拡大し始めた今年初め以降、マヌカハニーの需要が世界的に急増する中、
日本でも、「新型コロナの感染が広がり始めてから、引き合いが強まっている」と、
ニュージーランド産蜂蜜を扱う業者は言っています。
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マヌカハニーの調査はニュージーランドで2回行われた
そのマヌカハニーからグリホサートの成分が検出されたと7月下旬に報じたのは、
ニュージーランドの国有テレビ局TVNZ。
情報源は、同国の第一次産業省がまとめた調査報告書で、
報告書の中身はニュージーランド政府のサイトで閲覧可能だ。
調査は、精製前の蜂蜜と同国内で販売されている蜂蜜製品を対象に、
2015~16年と2019年の2回にわたって行われた。
1回目の調査では、全国から集めた300サンプルの残留農薬を検査。
その結果、全体の22%にあたる67サンプルからグリホサートを検出。
そのうち5つのサンプルは、政府が定めた国内向けの残留基準の
上限(0.1mg/kg)を超えていた。いずれも精製前の蜂蜜だった。
300サンプル中、マヌカハニーと、マヌカハニーが含まれていると
見られるブレンド品は合わせて116サンプル。
その16%にあたる19サンプルからグリホサートが検出された。
残留基準を超えたものはなかった。
2回目の調査は、国内向けのマヌカハニーの製品に絞って行われ、
全60サンプル中、18%にあたる11サンプルからグリホサートを検出した。
残留基準を超えたものはなかった。
引用 Yahoo!ニュース
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マヌカハニーから検出されたグリホサートとは?
グリホサートは農薬の一種です。
「除草剤耐性遺伝子組み換え作物」に使われる農薬「ラウンドアップ」の成分と言えば、
わかりやすいと思います。
ラウンドアップに添加された補助成分が遺伝子を傷つける!?
2000年頃には、イタリアの国立ガン研究所が
「ラウンドアップに添加されている補助成分(不活性成分)が遺伝子を傷つける」
と報告し、その後、不活性成分である「非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンアミン
(POEA)」が、グリホサートの3倍以上毒性が強いということがわかってきました。
農薬にどのような不活性成分が使われているかは「企業秘密」であるとして、
明らかにはされていないのが現状です。
しかし一部の研究者たちは、グリホサートとPOEAの混合物であるラウンドアップは
「グリホサート単独の場合と比べて明らかに毒性が強い」として、
「補助成分を含めたラウンドアップの安全性について当局は見直すべき」と主張しています。
超低濃度でも先天性異常、脂肪肝を引き起こす!?
アルゼンチンやパラグアイなどでは、2000年頃から大規模に遺伝子組み換え大豆が
栽培されるようになりました。
小型飛行機でラウンドアップの空中散布が行われるようになると、
周辺住民の間で小児がんや先天異常、皮膚障害などが増えてきたのです。
ラウンドアップは「分解も早く催奇性がない」と言われてきましたが、
2010年にブエノスアイレス大学のアンドレス・カラスコ教授
(医学部・分子胎生学研究所長)らが、
「カエルや鶏の胚で実験した結果、極めて低い濃度であってもラウンドアップが
先天異常を引き起こした」との研究結果を発表しました。
さらに、大豆栽培が盛んなアルゼンチン・チャコ州政府は
「グリホサートと、小児がんや脳腫瘍、先天異常などの発生は関連がある」と
するレポートを発表しています。
2019年8月、産科医の国際組織である国際産婦人科連合(FIGO)は
「グリホサートはガンや神経発達障害、先天性欠損症との関連が疑われる。
またメチル水銀同様、胎盤を通過する可能性があり、
予防原則の立場から使用を避けるのは社会的責任である」として、
グリホサートの使用禁止を勧告しています。
世界でグリホサート使用禁止が広がる中、日本政府は何の対策を取らないばかりか
残留基準値を緩和して、その使用量も増加しています。
今や一般家庭で草むしりを省くためにラウンドアップが使われるようになっています。
日本の多くの環境NGOなどは
「世界中で使われなくなったラウンドアップが日本に集まってくるのではないか」と
恐れを抱いています。
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マヌカハニーの汚染源は農場や牧場
蜂蜜からグリホサートが検出されたのは、グリホサートを使用している
農場や牧場の近くに巣箱を置いたことが原因だと指摘しています。
グリホサートが検出された蜂蜜の多くが、農場や牧場に植えられることの多い、
クローバーや牧草用の草花の花蜜を原料としたものだったためです。
マヌカハニーに関しても、グリホサートが検出された製品は、
マヌカの花蜜に他の草花の花蜜が一定量混入した「マルチフローラル」と
呼ばれるブレンド品に多かったことから、やはり農地に比較的近い場所に巣箱を置いた結果、
ミツバチがグリホサートのかかったクローバーや牧草の花蜜を集めてしまったためと
推測されています。
ミツバチが蜜を集めるために飛び回る範囲は半径2~3kmと言われており、
グリホサートが検出された蜂蜜は、農地から巣箱までの距離がこれ以内の
農地の近くに巣箱が置かれたものと見られています。
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まとめ
マヌカハニーは抗菌作用もあるということで、我が家でも食べているので
ラウンドアップに入っていグリホサートが検出された事には大変驚きました。
また、グリホサートの恐ろしさにもショックを受けましたし、日本政府の対応も許し難いです。
とにかく健康のためにマヌカハニーを食べるのですから、「無農薬」を選んで
購入することが我が身を守るために必要なことだと思います。
無農薬のマヌカハニーのご紹介
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