こんにちは、かなです。
引用 https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009070310_00000
原田知世さんが「あなたの番です」で話題沸騰ですね。
私もまさか菜奈(原田知世)さんの死がラストとは予想もしておらず、
すぐには菜奈さんの死を認めたくはありませんでした。
原田知世さんは1967年生まれで、51歳なんですね。
デビューした頃から知っている私には、本当に変わらない可愛らしさを
持ち続けているなあと感心します。
引用 Amazonより
可愛いですよね。
「紙の月」で女を演じきる
「原田知世さん=可愛い」を壊し、役者としての凄さをみたのが
NHKドラマ10「紙の月」でした。
ドラマ10「紙の月」で原田知世さんは夫から常に下に見られて愛情も感じない梅澤梨花を演じます。
子供もできない暮らしの中で、銀行に勤め正社員になります。
ある日、顧客の平林孝三の家で孫の光太(満島真之介)と出会うのです。
光太に誘われバーに行く梨花。
その場で「最初に会った時、いいなと思ったんだ。」と言われ、
夫からも言われたことがないその言葉に梨花は舞い上がってしまうのです。
引用 https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009070310_00000
そして、買ったことがない高級な化粧品を一つ買います。
手持ちがなく、顧客から預かったお金に手をつけてしまい、
「後で返せばいいわ」と自分に言い訳をするのです。
夫が異動になり、家を開ける時間が増えると、梨花は結婚指輪を外し、
光太とのデートに明け暮れ、給料の半分は服と化粧品代に消えていきます。
そして出会って3か月後、2人きりの新年会で酒を飲んだ後、一夜を共に過ごすことに。
自由を初めて手にしたかのように、罪悪感も不安も感じず万能感の心地よさに浸った梨花は、その日を境にまた変わるのです。
高額な買い物に躊躇はなくなり、夫のしらしめの言葉や態度も笑って流せるようになります。
光太に50万の借金があることを知った梨花は定期預金の証書を偽造します。
ちょうどその頃、夫の上海への2年間の転勤が決まります。
そして梨花は同じ時期、顧客である名護たま江から
「夜中に誰かが家の中に入ってくるから預かっていてほしい」と通帳と印鑑を預けられることに。
この2つの出来事で完全に梨花のタガが外れてしまうのです。
ぼけはじめている名護から500万円を着服し、光太とホテルのスイートルームに泊まる梨花。
光太のアムステルダムへの旅行代金を工面するために、次々と偽造証書を作成します。
しかし梨花はまだ、いずれ返せると本気で思っていたのです。
そして上司による証書の確認というピンチもなんとか切り抜けた梨花は、歪んだ自信を持つようになってしまいます。
今度は光太との逢瀬専用に二子玉川にある家賃28万円のマンションを積極的に借り、
この時点では、もう顧客から総額でいくら”借りて”いるのかはわからなくなっていました。
光太はいつのまにか大学を辞めており、梨花はふと不安になり、光太に尋ねるのでした。
「もし私が一文無しになったらどうする?」。
光太からは「梨花さんとお金があるからいっしょにいるように見える?
僕は何を買ってほしいとか言ったことがある?」と返されるのでした。
考えてみても、それは一度も無かったのです。
山之内夫妻が予定よりもだいぶ早く定期を解約したいと言いだし、ついに梨花は窮地に追いやられてしまいます。
お金はすでにありません。ありもしない架空の金融商品を作り上げ、残りは消費者金融から借りてしのぎます。
そこから”自転車操業” 始まり、梨花はそこで初めて今までのお金は決して返せないのだと気づくのです。
梨花が出した結論は「しかしそれならば、突き進むしかない―。」
光太に女がいることを知った梨花は、マンションの購入を持ちかけるのですが、
光太は「お願い、ここから出して」と泣くのでした。
光太とはほとんど会わなくなり、再び夫と過ごす日々が始まります。
偽造証書を作り続けながら梨花は「お願い、(誰か不正している私を)見つけて」と心の中で叫ぶようになっていました。
そしてついに梨花は銀行からボーナスという名の休みをとらされるのです。
他支店で不正が見つかり、一斉点検すると・・・
覚悟を決めた梨花は旅行という名目で夫と共にタイへ飛び、仕事で先に帰る夫と別れ、梨花はタイに残るのですが。
目の前の川を渡れば自由になれると思うのに行けないまま、ひたすら歩き続ける梨花。
すでにビザ無しで滞在できる1か月を過ぎ、服も着たきりのままなので、
ぼろぼろになってもそれすらもどうでもよいのでしょう。
タイ人の男と目が合い、「ご旅行ですか?パスポートを拝見していいでしょうか?」と聞かれ、
その言葉にすがるように男を見つめるのでした。
そして梨花は「私をここから連れ出してください」と言いながら、泣き崩れるのでした。
ドラマ10「紙の月」の感想
若い光太に夢中になり、貢ぐために犯罪に手を染めていく・・・
そんな梨花を原田知世さんが見事に演じていき、
犯罪をしている意識すらだんだん薄れていく。
人として壊れていく梨花は私の全く知らない原田知世さんでした。
さすがに人間のドロドロした所を描くのが上手なドラマ10ですね。
しかし原田知世さんが正直いって、こんな演技が出来るとは思ってもみませんでした。
かなり衝撃的で「梨花=原田知世さん」になってしまい、
相当長い間、他のドラマに出ている原田知世さんを見ることが出来ませんでした。
原田知世さん ドラマ10「紙の月」のインタビュー
私が演じた梅澤梨花は、夫と2人暮らしの平凡な主婦。
一回り以上年下の青年、平林光太(満島真之介)と出会い、
パートをしていた銀行のお金を横領したあげく海外に逃亡します。
撮影の間は梨花のことを四六時中考えていました。
職場のお金をどんどん使い込み、生きる意味となりつつあった光太からは距離を置かれ、
彼女が追い詰められていくにつれて、私自身も息苦しくなるような感覚を覚えました。
日常生活にも影響が出るほど、役にのめり込んでいたのだと思います。
とても演じがいがあり、自分の代表作となりました。
ある程度お金もあってなに不自由なく生活ができる夫との関係や不妊の悩みはありますが、
はたから見れば幸せそうに見えます。
けれども、自分の存在の意味を考えると空虚な気持ちを抱えてしまい、
彼女のように大きな罪は犯さないまでも、彼女の行動に共感する女性は結構いたんじゃないかな。
この動画のセリフ「ここってどこ」はグサっと胸に刺さりますね。苦しく切ない物語でした。
引用 https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009070310_00000
インタビューを読んで改めて感じたこと。
「彼女が追い詰められていくにつれて、私自身も息苦しくなるような感覚を覚えました。
日常生活にも影響が出るほど、役にのめり込んでいたのだと思います。」
と原田知世さん自身が応えている通りに、梨花になりきっていたのだと思います。
そして、原田知世さんが心の底から梨花になりきることによって、
ドラマ10「紙の月」が自分の代表作と言えるほど、
迫真に迫った演技ができたのだと思います。
ドラマ10「紙の月」の原田知世さんの演技は本当に素晴らしかったです。
嬉しい誤算
若い頃の原田さんは、お上品で常に変わらない可愛らしさをかもし出していました。
最近は聞いていないのでわかりませんが、
当時はお世辞にも上手とは言えない歌も私は好きで、CDを聴きながら一緒に歌っていました。
この2点は最近のアルバムですね。
原田さんの透き通った歌声を聞いてみたい方にお勧めです。
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ブレンディーのCMは24年間、ずっと原田さんが出演しています。
CMを見る限りでは変わらない原田さんですが、
女優として、幅広い演技が出来るようになるとは思ってもみなかったです。
あなたの番です
「あなたの番です」で田中圭さんとW主役をつとめ、
衝撃的なラストを終えた原田知世さん。
あまりにも衝撃すぎる彼女の死が話題になっていますが、
原田さんがこれ程までに話題になるのは割と珍しいことですので、
若い頃からのファンとしては、嬉しいニュースです。
今後の活躍も楽しみにしています。
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