こんにちは、かなです。
2018年10月9日 我が家で事件が発生。
犯人は娘。
なんと、娘は東京国際映画祭特別招待作品
「PSYCHO-PASS Sinnes of the System」先行抽選チケットに当選してしまったのです。
しかもご丁寧に私の分の席も含めて2枚・・・
開場が夜の8時ということもあって
「(帰りの)電車大丈夫!?」と慌てる私に娘が一言。
「当たると思ってなかったんです・・・」
いや、でも現実には当選しちゃったでしょう!?
と言う訳で2018年10月27日、全世界の皆様より一足先に
PSYCHO-PASS SS Case1.罪と罰&Case2. First Guardian を観てきました。
ツッコミたいのは上映開始時間(と狡噛慎也役の関さんの話の長さ)。
映画も舞台挨拶も大変素晴らしかったです。
そして2019年1月25日、「Case1.罪と罰」が公開となりました!
今回はCase1の見どころを東京国際映画祭での感想を交えて
お届けしたいと思います。
*この先、多大なネタバレを含みます。
Case1.をまだご覧になっていない方がお読みになることは
オススメしません!
自己責任でお願いします。
Case1.罪と罰はいつの話?
「Case1.罪と罰」は2117年の冬が舞台です。
2015年に公開された劇場版PSYCHO-PASSでの
SEAUnの事件から、約1年後の話です。
3年前に失踪した狡噛慎也を追い、常守監視官がSEAUnへ向かい、彼と再会。
現地での事件(内乱)を解決した後であることが劇中の会話からわかります。
見どころ〜霜月美佳編〜
今回、ストーリー全体を通しての大きな見どころは霜月監視官の
刑事としての成長だと思います。2015年公開の映画までは
PSYCH-PASS2で彼女が犯した過ちもあり、一係らしさが無かった霜月監視官。
今作では序盤から彼女の成長や今まで見ることができなかった一面を見ることができます。
常守とエレベーター内で2人で会話するシーンでは、あれだけ反抗的な態度を
取っていた「先輩」に対して、何だか角が取れたような雰囲気・・・
常守の方も親しげに「美佳ちゃん」と読んでいたり、
今までとは違う感じです。
そして「今回は、私の事件ってことでいいんですよんね、センパイ」と
常守に尋ね、「もちろん」と返されると
先輩からは見えないよう密かにガッツポーズ・・・!
「よっしゃ!」の一言に年相応の女の子らしさが感じられて可愛い。
潜在犯隔離施設<サンクチュアリ>の本当の姿を宜野座、六合塚と
共に暴いた彼女は悪質な施設長相手に真っ向から挑みます。
さらに背後から襲いかかってきた共犯の施設職員を見事な
背負い投げで撃退!
現場では潜在犯である執行官を盾にするのが、当然だと考えていた彼女が
一係らしいところを見せてきたことにびっくりです!
何よりも彼女がもう「刑事課一係」の一人であることを精神面での成長と共に
見せつけてくれるのが終盤、シビュラシステム(義体)と決着を
付ける場面ではないかと思います!
皆さん、あの霜月美佳が(義体相手ですが)絶対正義と信じていたシビュラシステムに
常守監視官さながらの交渉をし、その上ぶん殴る日が来るなんて・・・!!
霜月監視官の中にも一係に受け継がれてきた「刑事魂」が
ちゃんと芽生えていたことに感動!!
今作でも潜在犯排除意識や自分の色相を気にするところは見受けられましたが、
彼女は彼女なりに刑事の道を歩んできたのでしょう。
潜在犯排除意識が強いのはアニメ1期で親友2人を王陵璃華子に惨殺された過去も関係
していると思います。霜月の感情は親友を殺され、刑事になった身としては
当然とも言えますね。
見どころ〜宜野座信元編〜
映画一番の見せ場でもあるのが、ギノさんとかつては執行官だったこともあるという
施設職員(潜在犯)とのバトルでしょう!
生身の人間 VS ドローン!?
圧倒的不利な状況を戦う宜野座さんですが、ドローンごと谷底へ
落ちそうになってしまった時は「もうダメか・・・」と思いました。
その時、私は彼が2期から義手であることを忘れてまして・・・
勝手に「もう終わりか・・・」とテンパる私をよそにスクリーンの中で
ギノさんは義手の機能と身体能力を駆使して反撃。
追い詰め追い詰められを繰り返し、最後は施設職員がドローンと共に
谷底へ落ちていきます。
執行しようとした宜野座が構えてドミネーターの光は届きませんでした。
自らも谷底へ落ちそうになり宜野座。その手を掴んだのは・・・狡噛さん!?
吹雪の中、助けに来た六合塚さんに一瞬重なった狡噛の幻。
1年前の再会を「相変わらずタフなやつだと思った」と語っていた後だけに
グッと来るシーンでした。
ところで、このバトルシーンに妙な既視感があった私たち親子。
「あ!これ『ホワイトアウト』のオマージュ!?」
敵職員もどことなく映画ホワイトアウトで佐藤浩市さんが演じた
テロリストのリーダーに似ているような・・・?
*映画 ホワイトアウト。PSYCHO-PASS総監督・本広克行が
手がけた「踊る大捜査線」で主人公・青島を演じる
織田裕二主演の映画(2000年に公開)。
原作は真保裕一のサスペンス小説。
https://www.kadokawa-pictures.jp/official/white_out/より
現代とのリンク?
作中の放射性廃棄物についての考察。
<サンクチュアリ>で潜在犯が撤去させられていたのは・・・
過去にキチンと処理されなかった原発の汚染廃棄物。
PSYCHO-PASSの世界は今から約100年後。
潜在犯隔離施設<サンクチュアリ>がある青森県には放射性廃棄物の
最終処分場として「もんじゅ」があった六ヶ所村があります。
現実ではどうなるのかわからない。けれど、近未来を舞台とした
PSYCHO-PASSの世界でも、福島県第二原子力発電所事故の爪痕が刻まれている。
現在を生きる私たちが子孫に負の遺産を押し付けてしまった一つの結末を
見せられているようでゾッとしました。
最後に
キャラクターの成長、迫力の戦闘シーン、世界観の面白さ・・・。
それだけでは終わらず、現代が抱える問題を絡めてきた「Case1.罪と罰」
個人的には2015年公開の映画よりCase1.の方が私はお気に入りです。
実は塩や監督がTwitterで「東京国際映画祭での上映後に
Case1.を調整した」とおっしゃっています。
私たちが一足先に見たCase1.とこの記事を読んでいるあなたが観たCase1.は
実はちょっとだけ違うところもあるんです。
今回はここまで。
Case2.First Guardian についての記事はCase2.が公開される
2019年2月15日以降にお届けできればと思っています。
帰りの電車はバタバタとして大変でしたが、倍率の高かったであろう
チケットを当てた娘のお陰で、楽しい経験ができました。