「アクタージュ」の原作者が強制わいせつを行った理由を心理学的に考える

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『週刊少年ジャンプ』の人気マンガ『アクタージュ』の

原作者であった松木達哉(マツキタツヤ)さんが、少女への強制わいせつで

逮捕されました。

「アクタージュ」の連載がスタートしたのは2018年1月で、

コミックスの売り上げは累計300万部を越え、2022年には舞台化も決まっていました。

こんなに明るい未来が待っているのに、なぜ松木達哉さんが未成年に強制わいせつを

行ってしまったのか、心理学を基に仮説を立ててみようと思います。

「アクタージュ」の原作者松木達也さんの人柄

 知る限り、今回問題を起こしてしまった松木達哉さんは、

物腰柔らかく、穏やかな対人関係を築いていました。

知人友人で、彼のことを積極的にアカン奴だという人はいません。

むしろナイスガイであって、悪い印象を持つ人は少なかったんじゃないでしょうか。

丁寧な仕事をする人物であり、分からなければ周囲にアドバイスを求めたりし、

高いクオリティで締め切りもきちんと守る若者でありました。

 

引用 文春オンライン

松木達也さんはTwitterをしていましたので、私も書き込みを読んでみましたが

29歳の男性の書き込みとしては、ごく当たり前で未成年に強制わいせつを望んでいる様子は

全くみられませんでした。



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「アクタージュ」の原作者松木達也さんについてこんな分析がある

私は松木氏のことを知らないので想像でしかないのですが、

痴漢事件や盗撮事件を起こす人は、過剰なまでに『いい人』ということが良くあります。

痴漢事件の加害者臨床の専門家である斉藤章佳氏が

(大森榎本クリニック精神保健福祉部長)、

『家庭の法と裁判22号(2019年10月号)』「対談 加害者臨床と更生」という記事で

述べていることを引用します。

 

“痴漢事件や盗撮事件の犯人の特徴として、本当に普通の家庭で育って、

比較的、何不自由なく育ってきた人たちなのです。

でも、非常に過剰適応的で、他者配慮性が強く従順で、真面目で意思が強い。

日本人の典型的な、和を乱さず、親にも反抗を余りせずに育ってきた。

親から言わせると、 いわゆる手の掛からなかった子というエピソードはよく聞きます。

引用 Yahoo!ニュース

「“痴漢事件や盗撮事件の犯人の特徴として、本当に普通の家庭で育って、

比較的、何不自由なく育ってきた人たちなのです。」とありますが、

果たしてそのように育った子供が

「非常に過剰適応的で、他者配慮性が強く従順で、真面目で意思が強い。

日本人の典型的な、和を乱さず、親にも反抗を余りせずに育ってきた。

親から言わせると、 いわゆる手の掛からなかった子というエピソードはよく聞きます。」

になるのでしょうか?

 

非常に過剰適応的、他者配慮性が強く従順ということは、

ものすごく周りに気を使っている証拠です。

「親にも反抗を余りせずに育ってきた」というのは、まともに反抗期がなく正常な成長を

しなかったという証です。

 

手が掛からなかった子なのではなく、子供が親に気を遣って親の手を煩わせなかったし、

「親にとっての良い子」だったのです。

 

痴漢事件の加害者臨床の専門家である斉藤章佳氏が

「痴漢事件や盗撮事件の犯人の特徴として、本当に普通の家庭で育って、

比較的、何不自由なく育ってきた人たちなのです。」というのは、あまりにも

表面的にしか子供の発達を見ていないし、これらの子供が

「本当に普通の家庭で育って、比較的、何不自由なく育ってきた人たちなのです」

と発言するのは、恐ろしいとすら思いました。

 

結局、痴漢事件の加害者臨床の専門家は何もわかっていない。

子供から大人へと成長する過程の臨床を全くわかっていないのだと思います。



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「アクタージュ」の原作者松木達也さんが強制わいせつをした理由として考えられること

その一方で、実際には物凄く孤独に敏感で、なんかこう、

独特な佇まいでボソッと切れることを言う。

その表面の向こう側に、秘めたる、そして煮えたぎる欲情が噴き上がる泉があり、

これが対人関係や作品作りにおけるストレスに触れるたび、

突飛な行動として表出してしまうのではないかと感じます。

引用 文春オンライン

注目すべき点はこの「実際には物凄く孤独に敏感」という箇所です。

 

29歳で仕事にも恵まれている状況で物凄く孤独に敏感というのはどういうことなのだろうかと。

29年間生きてきた中で、実際に孤独の時間があったと考えるのが普通でしょう。

物腰柔らかく、穏やかな対人関係を築くことも出来るし、

知人友人で、彼のことを積極的にアカン奴だという人はい無いのなら、

学生時代は友達とのコミュニケーションもちゃんと出来ていたと思われます。

 

それを考えるならば、孤独に時代はそれ以前の家庭との関係が濃い時期だと言えます。

彼は決して親に無条件に愛されて、幸せな子供時代を送ったとは

考えにくいのです。



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「アクタージュ」の原作者松木達也さんは成功するのが怖かった

幸せや成功が近づいてきたり、状況がうまく行き出すと

なぜか自分で状況を悪くするようなことをしてしまう。

ほんとは切ないほど幸せになりたいのに、幸せになるのが怖い。

 

「ああ、やっぱりうまくいかなかった」

そんなふうに感じながらどこかほっとしている自分がいる。

このように感じている人は意外と多いんです。

 

過去の、特に子ども時代の経験は良いも悪いも全部ひっくるめて、

大人になってからの人生の原型になります。

 

子供時代に「愛される」経験や「幸せになる」経験が足りなかったり、

どこかで「そのままの自分ではダメ」ってメッセージを取り入れると、

「自分は愛されている」「幸せを感じる」という感覚が信じがたくなります。

 

だから、幸せが近づいてくると、逆にとても怖くなるのです。

自分が知らない世界を体験するのは誰でも怖いのです。

 

だから、幸せじゃないって分かってても、昔から馴染みのある「不幸せ」に

留まっている方が居心地がいいと感じたりします。

うまくいったり、成功したりお金が稼げるようになったりすることに

どこか罪悪感や抵抗感を感じるのも同じ事です。

 

経験してないことは、基本に怖いと感じてしまう。

そして、自分のセルフ・イメージに合わないもの、それ以上のものは怖い。

これが、「不幸の方が落ち着く」理由です。

 



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まとめ

「アクタージュ」の原作者が、すでに舞台化も決まっていて、オーディションも

始まっている最中に強制わいせつを起こしました。

もちろん、計画的な犯行とは考えていません。

無意識に自分がかつて経験していた「不幸の方が落ち着く」ことを選んで、

成功を壊したのではないだろうかと、心理学的に見て1つの仮説を立てました。

 

彼ばかりでなく、多くの人にも当てはまることなので、

これを機会にして自分の事を考えてみてください。

 

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