長野県中部と岐阜県飛騨地方では4月22日から
ずっとマグニチュード4前後の地震が続いて起きています。
その他、震度1〜2くらいの地震は多発しています。
この地方では歴史的にどのような地震が起きてきたのか。
今回のような地震がなぜ起きるのか。
さらに、今起きている地震について、
どのように考えれば良いのかをまとめてみました。
岐阜県に地震が多発しているが、歴史的にはどうだったのか
岐阜県に被害を及ぼす地震は、主に陸域の浅い場所で発生する地震と、
相模、駿河、南海トラフ沿いで発生する海溝型巨大地震です。
今回起きているのは浅い場所で起きている地震です。
陸域の浅い場所で発生した被害地震としては、
濃尾断層帯で発生した 1891年の濃尾地震(M8.0)が、
同じ規模の地震は、 745年の美濃の地震(M7.9)や
762年の美濃・飛騨・信濃の地震(M不明)をはじめ、
岐阜県では古くから被害が起きるような
大きな地震が起きています。
その中で 天正地震と呼ばれる1586年の地震(M7.8)は、
その被害の範囲から、 1891年の濃尾地震(M8.0)に匹敵するような
非常に大きな地震であったと考えられています。
また、 飛越地震と呼ばれる1858年の地震(M7.0~7.1)では、
県北部を中心に被害が生じ、その被害状況などから
跡津川断層帯で発生したと考えられています。
比較的最近では、県北部を中心に死者3名などの被害が生じた
1961年の「北美濃地震」(M7.0)、
県中部を中心に死者1名などの被害が生じた
1969年の岐阜県中部の地震(M6.6)などが知られています。
このほか、局所的に被害が生じたことがあります。
飛騨地方では小規模ながら群発地震の活動域が点在し、
下呂市飛騨萩原付近、同市小坂、高山市高根などの他、
長野県境の山岳地域にも活発な地震活動がみられます。
1847年の善光寺地震の際には、白川村の飛騨保木脇で山崩れがあり、
圧死者数十名などの被害が生じたとの記録があります。
また、 滋賀県の東部で発生した1819年の地震(M7 1/4)では、
県西部を中心に被害が生じました。
このように周辺の地域で発生した地震によっても
被害を受けたことがあります。
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岐阜県に地震が多発しているが、その理由は?
岐阜県には多くの活断層があります。
県北部では牛首断層帯、跡津川断層帯、高山・大原断層帯が平行に走っており、
それに直交するように、石川県から延びる庄川断層帯と
それと平行に長良川上流断層帯があります。
長野県との県境付近に木曽山脈西縁断層帯とその延長上に
屏風山・恵那山及び猿投山断層帯、
さらにそれに平行するように阿寺断層帯が、県南西部には濃尾断層帯、
さらに西部には柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯と
その延長上に養老−桑名−四日市断層帯、鈴鹿東縁断層帯があります。
この下の図の赤い線が全て断層です。
多くの断層とそれらが複雑に入り組んでいるのが分かります。
これだけの断層があれば、今回のような地震が起きてくるのも
理解できます。
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岐阜県に地震が多発しているが、地質学専門の竹内名誉教授の見解は
今回の地震について地質学が専門の竹内名誉教授は…。
「(長野県中部と岐阜県飛騨地方では)4月22日からずっとマグニチュード4前後の地震が起きています。
一連の活動とみなければならない。
それは4月22日からほとんど切れ目なく起きてる。
地震の塊というか群れなので群発活動ですね」
竹内名誉教授によりますと、断続的に地震が増えているのは、
飛騨山脈の地かく活動が活発化していることが原因ではないかと分析します。
「飛騨山脈の根っこで起きる活動は今までも起きてきた。
こういった活動というのは、群発地震と呼ばれたりもするんですけど、
起きる期間があってまた静かになってという周期がある。
これが止まるのか下に移動して黒部川の源流にいくか分からない」
長野県中部と岐阜県飛騨地方を震源とする地震が頻発する中
専門家は県内への影響をこう指摘します。
「周期的に西日本では南海トラフの準備段階。
東日本側は東日本大震災の余波がきている。
富山にとってはここで起きている地震が富山に被害を
出すことは当面ないと思うが、
日本列島全体の地震情勢を考えると富山県人にも警鐘ならす地震だと。
起きる期間があってまた静かになってというような周期がある」
引用 https://news.yahoo.co.jp/
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まとめ
岐阜県には驚く程に多くの断層があり、歴史的にも
大きな地震を繰り返してきたことがわかりました。
地質学専門の竹内名誉教授は今回の地震について、
富山に被害を出すことは当面ないと思うが、
周期的に西日本では南海トラフの準備段階である事と
東日本側は東日本大震災の余波がきている、
この2つを考え合わせると
富山県人にも警鐘ならす地震だとして、
注意喚起をしています。