文豪ストレイドッグス アニメ1期第6話、7話の感想と国木田独歩

文豪ストレイドッグスのアニメ第6話(蒼の使徒)と

第7話(理想という病を愛す)をネタバレ無しでお伝えします。

第6話のタイトルの使徒の意味は

 

使徒(しと)は、狭義にはイエス・キリストの12人の高弟を指すが、

それに近い弟子(パウロ、七十門徒など)にもこの語が用いられることがある。

広義には、重要な役割を果たしたキリスト教の宣教者(「遣わされた者」)

および、その宣教者の称号である。

引用 Wikipedia

第6話で使われている意味は、弟子と言うより、

意志を継ぐ者とした方がわかりやすいでしょう。

 

文豪ストレイドッグス アニメの第6話、7話は

国木田独歩の過去の話で、ライトノベルの

「太宰治の入社試験」からアニメ化されている

関係で、今までの話とはつながってはいません。

文豪ストレイドッグス アニメ1期第6話、7話の国木田独歩に関する考察

いつもクールを装っている国木田だけれど、彼にも苦い過去があり、

人間味あふれる一面を持っていることが出てきます。

 

以前自分がアジトを突き止めた事件で優秀な刑事が

巻き添えになって、命を落としてしまいました。

その刑事には息子(六蔵)がいるのですが、今はハッカーとして

犯罪に手を染めてしまっています。

 

国木田は父親の刑事を自分が殺してしまったように

感じていて、犯罪をしている息子を情報屋として

接触しているのです。

 

その息子からは「父親でも無いくせに」と言われ、

国木田自身も「俺は父親にはなれない」と思っていることから、

アニメの登場シーンよりも、もっと多くの関わりを

持っているように感じます。

 

今まで人間味を感じなかった国木田ですが、

六蔵を情報屋として使っているのは、

六蔵の様子を見守りたい事と、

情報をもらう代償として金銭を与えることが

出来るからでは無いかと思います。

 

六蔵に対する信頼感も強いけれど、

きっと亡くなった六蔵の父親に対する

信頼感も相当なものだったのでしょう。

 

初めて人が亡くなった時は、翌日仕事に

行くことすら出来なかったと言っていますが、

国木田も探偵社に入った頃は、普通の人と

同じ感覚を持っていたことがわかります。

しかし、長い間探偵社で働き、人が亡くなる場面に

多く関わり慣れてしまったり、又そうでないと

続けられない過酷な仕事なのでしょう。

 

涙が出ない代わりにお墓に花を手向に来るという

習慣を作ったのは、泣けなくなった自分を見つめる

為でもあるのでは無いでしょうか?

 

理想とは何か?

その問いへの答えは無数にある。

曰く、言葉である。思想である。

あらゆる意味の源泉である。

 

だが、俺に言わせればその答えは明確である。

俺の手帳の表紙そこに書かれた単語である。

「理想」・・・この手帳には俺の全てが書き込まれている。

予定、計画、目的、この手帳が俺の未来の全てだ。

 

このように国木田は言っていますが、

この「理想」と国木田の内面が私の中では

一致させるのが難しいです。

「理想」は自分の内面を見せない為の防御の

手段のように思えてしまいます。

 

本当の国木田は相当にナイーブな性格を

しているのでは無いでしょうか。

だから「理想」にしがみついている、

そんな風にもとらえられます。

 

話の最後に「俺の理想をなめるなよ」と

太宰に対して言うのですが、太宰は国木田の事を

十分に理解していると思われます。

国木田が作り上げた「理想」は意外ともろいのでは

無いでしょうか?

 

第6話と7話のアニメだけでは国木田を十分に

理解することは難しいです。

ライトノベルを読めばわかるのでしょうか?



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文豪ストレイドッグス アニメ1期第6話、7話の太宰治

改めて太宰の凄さが伝わってきます。

観察力、推理力、洞察力が鋭いのですが、

とぼけた演技も上手で相手に悟られずに

信頼関係を結んで相手を油断させておいて、

情報を引き出したりと言う交渉も上手いです。

 

自殺マニアで馬鹿げたシーンはあるけれど、

それも、自分の鋭さを悟られないようにする

方法だったりしますか?太宰さん。

 

人の内面を見抜く力も持っていて、

この太宰さんが目の前にいたら、何も話さないのに

私のことを全て見抜かれそうで怖いですね。



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文豪ストレイドッグス アニメ1期第6話、7話の感想

第5話までの単純なストーリーと違い、なかなか黒幕に辿り着けなくて

話もひねりがあって、見応えがあります。

 

国木田のくらい過去を背景に話が展開されているので、

話の雰囲気も重いものになっていて、その点は

楽しみながら、見ることが出来ます。

 

しかし、6話で犯人がわかってしまいます。

なぜ、作者の朝霧カフカは早々に犯人がわかるシーンを

作ってしまうのかと悩みました。

 

そして、たどり着いた結論は、作者は

文豪ストレイドッグスを推理物として

作ったわけでは無く、登場人物の一人一人や

登場人物どうしの関わりを楽しんで欲しいのでは

無いかという事です。

 

舞台が武装探偵社なので、これまで私も

推理をすることを目的として読んでいて、

作者が意図していることに疑問を抱いてきました。

しかし、人間模様を描いたアニメとして見ていったら、

今までとは別の楽しみ方ができるように思えます。

 

これからは見方を変えて「文豪ストレイドッグス」を見て行こうと思います。

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