妻を殺害した被告に懲役17年、自己愛性パーソナリティー障害の関係

事件の概要

 殺害した妻の遺体を切断し、海に流したとして、殺人、死体損壊罪などに問われた

川崎市宮前区、無職平聖也被告(27)の裁判員裁判で、

横浜地裁(青沼潔裁判長)は7日、懲役17年(求刑・懲役23年)の判決を言い渡した。

判決によると、平被告は昨年6月25日未明、自宅で、

妻の楓吹(ふぶき)さん(当時26歳)の首をひもで絞めるなどして殺害。

同27日未明までの間に、遺体を切断するなどしたうえで、

スーツケースに入れて平塚市に運び、海に遺棄した。

 

判決で青沼裁判長は、被告に無断で金を使い込まれてもなお、

楓吹さんは結婚生活を続けていこうとしていたと指摘。

それにもかかわらず、

「(借金を返していく)覚悟ができず、すべてを終わらせようと思った」

との動機で事件を起こした被告について、「身勝手極まりない」と断じた。

一方、被告が自己愛性パーソナリティー障害と診断されたことを踏まえ、

「障害と向き合い、更生する意欲を示している」と量刑理由を述べた。



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愛してくれた妻を殺害した原因は自己愛性パーソナリティ障害の思考が関係している

自己愛性パーソナリティー障害とは、簡単に言うと「本当の自分」を認識しておらず、

より「尊大な自分」な虚像を自分のイメージとして持っています。

 

つまり、自分は人より偉い、自分は力がある、他の人は自分に従うべきなどという

考え方をしやすい傾向があります。

 

自己愛性パーソナリティー障害と生育歴はかなり関係があります。

親から否定され続けたために、自分で虚像を作る必要がある場合と、

全く反対に、親からほめられすぎて虚像が出来る場合がよくあるパターンです。

 

平聖也被告は子供の頃に、両親が離婚しているという情報しか無いので、

どういう経過で自己愛性パーソナリティー障害になったのかは、はっきりしません。

しかし、平聖也被告が自己愛性パーソナリティー障害である事を頭に入れると、

何故、愛してくれた妻を殺害したのか、動機が見えてきます。

平聖也被告よりも妻の方が優秀だったこと

2人は新潟県にある国立大学の同級生でした。

3年の時から交際し、ともに大学院に進み、楓吹さんは2017年外資系企業に就職する一方、

被告は修了できずに中退しています。

 

自己愛性パーソナリティー障害の被告には、「妻の方が優秀だ」という事実には

耐えられず、自分自身も傷ついていたでしょう。

妻の態度が上から目線だったこと

川崎では生活費に加え、趣味のボードゲームの出費がかさみ、妻の

クレジットカードで支払ってはキャッシングで返済するようになりました。

ほどなく、楓吹さんの預金や結婚のご祝儀に手をつけていきます。

昨年6月に使い込みが発覚した頃には、借金は奨学金を含め570万円に膨らんでいました。

 

この状態であれば、妻の楓吹さんが平聖也被告を怒るのは、極めて当たり前のことです。

怒りながら、楓吹さんが「このクレジットカードは私の物なんだけど」と言うことも

あったでしょう。

自分が偉いという虚像を持った平聖也被告には、「俺の方が偉いのに、お前は上から目線かよ」

という思考になります。

そして、本当の自分が無い=自分に自信が無い平聖也被告は、自己肯定感が無いので、

この一言だけで、深く傷ついてしまったと思われます。

殺害を決めた出来事

楓吹さんはとがめたが、被告を見捨てようとはしませんでした。

事件の夜には、同じベッドで横になり、「狭くない?」と言って被告の手を握ったと言います。

眠りについた楓吹さんを被告が殺害したのはこの直後でした。

 

自己愛性パーソナリティー障害の被告は、楓吹さんが「狭くない?」と言って

自分の手を握ってきた事柄は、優しくされたとは思えないのです。

むしろ、「馬鹿にされた」と感じたのではないかと思います。

 

自己肯定感の低い被告は、借金暮らしと決別しようと考えたが覚悟ができない自分なのに、

そんな状態で妻の手を握る自分が許せなくなったと言っていますが、

自殺ではなく、妻の殺害を選択したのは、日頃より偉そうにしているように見える妻に対する

コンプレックスはとても強く、妻さえいなければ自分は「偉い」状態でいられるのにと、

「すべてを終わらせたく」なったように思います。



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殺害に至るまでも、理解できない言動があったはず・・・

私からすると、この2人が結婚まで行き着いたというのが、理解できないのです。

何故なら、殺害に至るまでにも被告の様子がおかしい場面がいくつも考えられるからです。

 

優しくしてあげれば、人は喜ぶはずなのです。

でも、被告は喜びません。その様子を見て楓吹さんは「おかしいな」とは

思わなかったのでしょうか?

楓吹さんが愛情深くて、被告の様子のおかしさも自分が一緒にいてあげる事が、

一番良いと考えたのでしょうか?

楓吹さんは愛情深い、とても素敵な方なのだから、結婚するなら別の人を

選んで欲しかったと思います。



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自己愛性パーソナリティー障害を持ち、残虐さのある代表的な人物

日本では、他の障害も併せ持っているはずですが、オウム真理教の麻原彰晃。

彼は生まれつきの全盲でしたが、盲学校時代から「自分は偉い人間なんだ」という気持ちが

相当に強かった人です。

 

世界的に見れば、ドイツのヒットラーがあげられます。

 

つまり、度を超えてしまえば「自分が偉い」という虚像を持つ人物は

人を殺すことも合理化できてしまうのです。



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まとめ

自己愛性パーソナリティ障害とは、育ち方がかなり影響すると書きました。

楓吹さんのような優しい方が、残忍な殺され方をしてとても悔しいです。

 

一方で自己愛性パーソナリティ障害を持つ芸能人や会社の社長のように、

みんなの注目を集める力を持つ人がいることも事実です。

 

子育ては本当に困難が多いです。

日本では夫婦が力を合わせて子育てができる環境も整っていません。

私自身も結婚しながらの子育てでしたが、夫が仕事人間でしたので、

ほぼ、母子家庭のような感じでした。

 

お父さんは妻に対して愛情を与えることで、

お母さんが愛情に満ちて、お子さんに愛情を注げます。

お父さんにして欲しいのはこの精神的なフォローです。

 

そうすれば、日本の子育てももっと上手くいくと思います。

今回のような悲劇を生まないためにも。

 

 

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